- GEの7F DLN2.6+ Flexアップグレードにより、南カリフォルニア電力公社（SCPPA）のマグノリア発電所において最低出力を約74メガワット低減し、排出基準に準拠した運転範囲を拡大することを目指す
- 今回のアップグレードは運転柔軟性の向上、メンテナンスコストの低減、排出量削減、変動費の削減を促進
- GEの業界最高水準のDLN 2.6+ソリューションに、他の4種類のGEガスタービンフリートに導入されている実証済みAxial Fuel Staging（AFS、軸方向燃料ステージング）燃焼テクノロジーを統合
【スイス・バーデン 2019年8月6日】GE（NYSEコード：GE）は本日、南カリフォルニア電力公社（SCPPA）のマグノリア発電所における7F型ガスタービンDLN2.6＋ Flexアップグレードソリューション・サービスを受注したことを発表しました。今回の受注は、競争の激しいエネルギー市場において、発電事業者の収益性を確保するソリューションの提供を目指すGEの取り組みの一環となります。
今回のアップグレードにより、SCPPAのマグノリア発電所では低負荷運転時にも、負荷変動率の大幅な向上と運用性の向上を実現しながら、再生可能電力がもたらす系統需要の頻繁な変動に、より迅速に対応できるようになります。カリフォルニア州バーバンクにあるマグノリア発電所はBurbank Water and Power（BWP）により運営されており、州内のアナハイム、バーバンク、セリトス、コルトン、グレンデール、パサデナの各都市に電力を供給しています。
FlexソリューションはGEの業界最高水準のDLN 2.6+燃焼システムに軸方向燃料ステージング（AFS）テクノロジーを組み合わせて、GEの7Fガスタービンシステムを包括的にアップグレードするものです。アディティブ製造（3Dプリンティング）による部品を内蔵したAFS燃焼器は世界の発電業界に転機をもたらすとともに、すでに4種類のガスタービンフリート（7HA、7EA、9E、9HA.02）に導入されている実証済みテクノロジーのさらなる拡大を目指すGEの意欲を裏づけるものです。
GEの電力サービス事業部門のH/Fクラスタービン担当ゼネラルマネージャーであるアミット・クルカーニは次のように述べています。「7F型ガスタービンを運用されている事業者に、SCPPAのマグノリア発電所で期待されているメリットをご紹介できることを大変嬉しく思います。光栄なことに当社は今回、燃料消費量と排ガス排出量を削減できる可能性をSCPPAにご提供し、発電所の運用性向上に貢献できることになりました。これらのメリットにより、マグノリア発電所はコスト効率をさらに高めながら供給地域のニーズを満たし、再生可能エネルギーの目標達成を支援することができます。この運用性向上ソリューションは、GEの7F型ガスタービンを運営する世界各地の発電事業者の皆様、特に北米や中南米などの再生可能エネルギーの普及率が高い地域や、アジアなどのガス価格の高い地域のお客様のお役に立てるはずです」
GEの7F型 DLN2.6+ Flexアップグレードソリューションは通常、ターンダウン性能を約20%低減し、最小負荷時燃料消費量を25%削減します。平均的な7F型パワーブロックの場合、これにより年間で100万ドル以上の燃料費削減と自動車5,000台分相当のCO2排出量削減が可能になります。
マグノリア発電所では、このソリューションで低負荷領域の拡大と排出量が25%ポイント以上低減されることから、さらに大きなメリットが得られると期待されています。今回のアップグレードは本年末までにマグノリア発電所の7F.03ガスタービンに導入される予定です。
GEは業界をリードする7F型ガスタービン技術に関して29年の経験を有し、フリート運転データは5,000万時間以上、世界350カ所の約900基の総設備容量は150ギガワットに達します。業界最高水準のDLN 2.6+テクノロジーはGEが2005年に導入しました。
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