【ノースカロライナ州ウィルミントン 2013 年4月25日】 GE日立ニュークリアエナジー(GEH)は、本日、ノースアナ原子力発電所3号機(NA-3)の新たなテクノロジー・パートナーとして、ドミニオン・バージニア・パワー社に採択されたことを発表しました。
この契約には、革新型単純化沸騰水型原子炉(ESBWR)のNA-3専用設計を支援するエンジニアリング業務、およびドミニオン・バージニア・パワー社が米国原子力規制委員会(NRC)に建設・運転一体認可(COL)を申請するための手続き支援業務が含まれています。
GEHのキャロライン・リーダ社長兼CEOは、「ドミニオン・バージニア・パワー社と力を合わせて、技術的に世界最先端の原子炉をノースアナに提供する可能性を切り開くことを楽しみにしております。同社は、多様なエネルギー・ポートフォリオに長年コミットしており、またGEHのグローバル本社およびアドバンスト・テクノロジー・センターにも地理的に近く、GEHの技術をよく知る、理想的なパートナーです」と述べています。
またGEHは、このプロジェクトに関しフルーア社との契約についても発表しました。GEHが原子炉の設計や設備を中心に携わる一方、フルーア社は豊富な経験を生かし、建設計画の立案、およびタービン建屋へのGE蒸気タービン設置など、プラントの周辺設備を担当します。
ESBWRは静的安全システム（パッシブセーフティ）を備えており、また自然循環炉を採用した簡潔な設計となっています。この特長により、オンサイトあるいはオフサイトにてAC電源が失われたり、作業員による操作がない場合でも7日間以上、自己冷却が可能です。
この原子炉技術は、現時点で最も安全な原子炉（*)を設計および構築し、前進させるものであり、50年を超える経験の集大成を示すものです。
*安全性の業界標準指標である炉心損傷頻度による
GE日立ニュークリアエナジーについて
米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGE日立ニュークリアエナジー(GEH)は、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月に、GEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。
ドミニオン・バージニア・パワー社について
ドミニオン・バージニア・パワー社は、米国におけるエネルギー生産・供給の大手企業であるドミニオン(NYSE: D)の子会社で、総発電量で約27,500MWに相当するエネルギー関連のポートフォリオを有しております。ドミニオンは米国内で最大級の天然ガス貯蔵システムを稼動し、15の州においてエネルギー小売の顧客にサービスを提供しています。ドミニオンの詳細については、同社のホームページ www.dom.com をご覧ください。
フルーア社について
100年を超える同社の歴史において、 フルーア社(NYSE: FLR)は顧客のパートナーとなって、世界各地での非常に困難かつ複雑なプロジェクトの設計、建設およびメンテナンスに携わってきました。6大陸に事業拠点を置くグローバル・ネットワークを通じて、4万人以上の従業員が、エンジニアリング、調達、建設、試運転、製造、運用、メンテナンスおよびプロジェクト管理の分野で包括的に対応し、世界的に優れたノウハウを提供しています。今日、同社は、エネルギー、ケミカル、公共事業、工業、インフラ、操業およびメンテナンス、製造およびライフサイエンス、採掘、電力および輸送の各部門における世界各地の顧客にサービスを提供しています。本社を米国テキサス州アービングに置き、2012年の売上は276億ドルでフォーチュン500の124位にランクされています。詳細については、 www.fluor.com をご覧ください。
日本GE コーポレート・コミュニケーション本部 小池