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Press Release

GE、成長と株主価値の創造に向けポートフォリオを集中

June 29, 2018
  • GEは航空、電力および再生可能エネルギー事業に集中

  • GEヘルスケアは分離、独立。株式20%を売却し、残り80%を非課税で株主に分配

  • ベーカー・ヒューズGEカンパニーを完全に分離

  • バランスシートを強化:純有利子債務を250億ドル削減し、純有利子負債倍率(EBITDA)を2020年までに2.5倍以下に抑え、GEキャピタルのリスク低減を促進

  • 各事業に注力:組織をスリム化し、5億ドル以上のキャッシュを維持

  • ヘルスケア部門の分離完了まで、現在の四半期ごとの配当を維持

  • ラリー・カルプ氏がジャック・ブレナン氏の後任としてGE取締役会のリードダイレクターに就任

 

【米国マサチューセッツ州、ボストン 2018年6月26日】 GE(NYSE: GE)は本日、同社が進めてきた戦略見直しの結果を発表しました。今後GEは航空、電力、再生可能エネルギー事業に集中し、よりシンプルで力強い、業界をけん引するハイテク・インダストリアル・カンパニーになることを目指します。またトランスポーテーション事業の米ワブテック社との統合に加え、GEヘルスケアを分離して独立会社とするほか、今後2、3年でベーカー・ヒューズGEカンパニー(BHGE)からの分離を順次進め、組織をスリム化して債務の大幅な削減を目指す計画です。本日発表した行動計画は、GE取締役会の全会一致の承認を得ています。
GEの会長兼最高経営責任者(CEO)ジョン・フラナリーは次のように述べています。「今日はGEの歴史において重要な節目です。当社は航空、電力、再生可能エネルギーの企業として積極展開をし、非常に補完性の高いこの3つの事業によって将来の成長に向けた体制を整えます。今後も引き続きGEをシンプルで力強い会社にしていく上で、経営と財務体質の向上に努めていく所存です」
フラナリーはさらに、次のように述べています。「GEヘルスケアおよびBHGEは、GEが顧客ニーズを先取りし、イノベーションを通じてさまざまな課題を解決し、画期的な製品やサービスを提供していく優れた能力を持っていることを示す実例です。本日発表したGEの今後の動きは、ヘルスケア専業会社、石油・ガスのサービス会社大手としてそれぞれの能力を最大限に解放するものです。GEヘルスケアとBHGEを現在のGEから分離することが、GEおよびGEの株主の皆様だけでなく、これらの事業が今後、GEの精神を持ち続けながら市場リーダーとしての地位を強化し、将来に向けて投資能力を高めていくためにも最善の策だと確信しています」

GEの将来像
GEはハイテク・インダストリアル・カンパニーとして事業を集中させることで、投資家にとってより解りやすく、評価が容易な会社となり、財務体質を大幅に改善して中核事業をより強固にしていきます。

  • GEアビエーションは引き続き航空業界のリーダーの地位にあります。GEの技術は全世界で就航する3分の2の民間航空機に搭載されており、GEのエンジンの出荷実績は世界で65,000台を超えています。
  • GEパワーとGEリニューアブルエナジーによってけん引されるGEのエネルギー戦略は、電力バリューチェーン全体を通じてあらゆるエネルギーソリューションを提供し、業務用および家庭用に低価格で安定したエネルギーを効率的に供給することを基盤に策定されています。GEの技術は世界の電力発電の3分の1以上に用いられており、GEのガスタービンは全世界で約7,000基あり(インストールベース)、生産性の向上に関して優れた実績を上げています。
  • GEは今後も将来に向けた投資を続け、アディティブ製造(金属3Dプリンティング)やデジタル等の革新的な技術をけん引し、次なる製造業の生産性向上の新たな波をリードして行きます。

GEは抜本的な経営変革を進めています。新たなGE経営体制のもと、コーポレート部門を縮小し、本社機能を主として戦略、資本配分、人材およびガバナンス分野に機能を集中させます。これによって、経営の執行力を向上してスピードアップを図ると同時に、2020年末までにグループとして少なくとも5億ドルのコスト削減を見込んでいます。新GE経営体制の下、これまで本社レベルで保有しているリソースとサービスの多くが各事業部門に再編成されます。
GEは産業部門の純有利子負債倍率(EBITDA)を2.5倍以下に抑え、長期格付けAランクを目標に設定しています。さらに、2020年までに産業部門の純有利子債務を約250億ドル削減し、バランスシート上で150億ドル以上のキャッシュを維持する計画です。
GEは、GEヘルスケアの分離独立が完了するまで、取締役会の承認を得た上で、現在の四半期ごとの配当を維持する見通しです。法人が設立された時点で、新会社の取締役会によって定められるGEヘルスケアの配当政策については、ヘルスケア業界の慣習を反映することが見込まれます。同時に、GE取締役会はその時点で、業界他社にならった配当政策の目標を設定し、GEの配当の調整を行う予定です。

GEヘルスケアを独立させ、専業会社を設立
GEヘルスケアは独立後もGEブランドを維持し、GEヘルスケアの社長兼CEOキーラン・マーフィーが引き続き新会社の統括をします。
マーフィーは次のように述べています。「GEヘルスケアのビジョンは、プレシジョンヘルス、つまりより個別化され高精度で効果的な患者のためのアウトカムを提供することです。独立したグローバルヘルスケア企業として、私たちはより柔軟に将来の成長機会を追求し、業界の変化に素早く対応してイノベーションに投資していけるようになります。プレシジョンヘルスの統合ソリューションとデジタルや分析能力を備えた優れたテクノロジーに対するお客様の強い需要を基に、当社は次の段階へと進んでいきます」
フラナリーはさらに述べています。「GEヘルスケアは強固な財務基盤と世界的な規模、最先端の技術を持つ業界リーダーです。ヘルスケアチームには優れた人材が揃っており、今後も引き続きプレシジョンヘルスのソリューションを提供し、患者により良い成果を提供する技術イノベーションの伝統を積み重ねていきます」
GEヘルスケアの2017年度の売上は190億ドルを超え、前年比で売上は5%増、セグメント利益で9%増を計上しました。GEヘルスケアはデジタル、AI、データアナリティクスにおける専門的な能力を活用して、医療用画像(造影剤を含む)、予後管理、バイオ製品製造、細胞治療に関する技術を提供しており、その製品やサービスは世界140カ国の顧客に高く評価されています。
GEは、ヘルスケア事業の株式を約20%売却してキャッシュを取得し、残りの80%は非課税でGEの株主に分配する予定です。この取引の構造、一連の手順および時期については後日決定して発表する予定であり、手続きは今後12~18カ月以内に完了する見通しです。GEヘルスケアはこの間、通常通り営業を継続し、引き続きパートナーやお客様に貢献して行きます。

BHGE
GEは保有するBHGEの62.5%の株式をすべて、今後2年から3年のうちに順次売却する計画です。BHGEは一貫して油田向け製品、サービス、デジタルソリューションを統合して提供し、顧客の生産性向上を支援しており、市場が変化する中、ユニークで力強い価値提案をお客様に提供しています。今回のGEからの分離によって、BHGEは機動性をさらに高め、石油・ガス業界におけるリーダーを見据え、注力していくことができます。

GE キャピタル
GEは引き続き、GEキャピタルの事業を縮小し、中核事業である産業部門の支援への集中度を高めていきます。GEはGEキャピタルのバランスシートを大幅に圧縮し、2020年までにエネルギー部門および産業部門の金融資産250億ドルの売却を目指します。GEは2019年のGEキャピタルへの資本拠出額を約30億ドルと想定しています。さらに、保険部門のエクスポージャーの削減についても、積極的に削減機会を探っていく予定です。

取締役会のリードダイレクターの交代
GEは同時に、取締役会の独立取締役が先に発表したリードダイレクターの交代手続が完了したことも発表しました。米ダナハーグループ社の元CEOであるラリー・カルプ氏をジャック・ブレナン氏の後任に選出し、ブレナン氏は当期限りで取締役会を退任します。カルプ氏は取締役会の経営開発および報酬委員会の委員長も務めます。カルプ氏は今年初めに、独立取締役としてGEの取締役会に加わっています。
フラナリーは次のように述べています。「ブレナン氏はリードダイレクターとして、景気の循環や当社事業の変更、直近ではリーダーシップの移行が行われる間、GEにとって素晴らしいパートナー、そしてアドバイザーとして大きな価値をもたらしてくれました。GEが重大な変化を遂げる間の貴重なアドバイスやまとめ役としての働きに感謝したいと思います。特にこの一年間、GEの見直し作業を実行し、将来のGEの位置づけのための計画策定にあたっては、大いに貢献してくれました。」
さらにフラナリーはカルプ氏について、次のように述べています。「戦略の策定と実行、資本の配分、人材の分野で卓越した実績を有しているカルプ氏は、この職務に最適な人物です。彼の明晰さ、透明さ、ビジネス重視の哲学を高く評価しており、GEが次のステージに進んでいくにあたって彼のリーダーシップが大いに威力を発揮するものと確信しています」

よりシンプルで力強いGE
本日の発表は、この1年間にGEが行ってきたさまざまな変革を受けて行われたものです。これまでに発表した分散型電源、産業ソリューション、バリューベース・ヘルスケア事業の売却およびトランスポーテーション事業のワブテックとの統合により、200億ドル規模の事業売却目標は概ね完了しています。

最後に、フラナリーは次のように述べています。「GEの使命とテクノロジーが全世界の数十億の人々の生活に変化をもたらします。私たちは今、この会社をもっとシンプルで力強い会社にして、あらゆる事業を通じて成長を加速するという明確な目的を持って歩み出そうとしています。これまで行ってきたさまざまな変革と合わせ、本日発表した計画によって間違いなく当社の業績は向上し、株主価値を拡大していけるものと考えています。私たちは将来の成長に向け、戦略の実行と本日発表した新たな事業体制の実現に注力していきます」

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GEについて
GEはエネルギー、医療、輸送など現代生活の基盤となる課題に挑戦することで世界の成長をけん引しています。125年以上にわたり、製造の未来を築いてきたGEは、現在アディティブ製造、素材科学、そしてデータ分析の先端を担っています。最高水準の工学技術をソフトウェアやアナリティクスと組み合わせることにより、GEは世界のインフラの効率性、信頼性、安全性向上を支援しています。GEの多様な社員はグローバルで献身的であり、誠実かつ情熱的に業務に取り組むことでGEの理念を実現し、お客様に成果をお届けします。www.ge.com
* GEの商標は1カ国もしくは複数の国で登録されている可能性があります。

本件に関するお問合せ先:
クレアブ株式会社 GEジャパン広報担当: 西川・惠木・渡辺
Email: [email protected]
TEL: 03-5404-0640 FAX: 03-5404-7120


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