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Press Release

GE、扇島パワーステーションの9FガスタービンへAGP技術を日本初導入、発電効率と柔軟性の大幅な向上へ

June 11, 2018
  • 扇島パワーステーションでAdvanced Gas Path(AGP、高性能高温部品)技術を採用しGEの9Fガスタービン3基をアップグレード
  • Dry Low NOx 2.6+ および OpFlex 技術の導入等のアップグレードにより、排出ガス中の窒素酸化物濃度を約15ppmレベルまで低減させることを目指す
  • アップグレードは設計ベースで、GT熱効率を最大2.5%改善、メンテナンス周期を24,000時間から32,000時間に延長可能とし、プラントの可用性と運転柔軟性を向上

【スイス・バーデン 2018年5月17日】 GEパワーのパワーサービス事業部は、東京ガス株式会社と昭和シェル石油株式会社の子会社である株式会社扇島パワーと、扇島パワーステーション(所在地:神奈川県)のGE 9Fガスタービン3基のアップグレードに関するサービス契約(主契約者:株式会社日立製作所)を締結したことを発表しました。規制緩和が進む日本のエネルギー業界において競争力を維持するために、扇島パワーは発電所の運転柔軟性やパフォーマンス、エネルギーセキュリティの向上を必要としており、今回のアップグレードにはGEの画期的なAdvanced Gas Path(AGP、高性能高温部品)技術ソリューション、Dry Low NOx (DLN) 2.6+ および OpFlex* テクノロジーも含まれています。GEの9F AGPの導入は日本国内で初となります。

電力自由化に伴って国内環境の競争が激化しており、電力各社はライフサイクルを通じて持続可能なメンテナンスコストで発電所のパフォーマンスを高水準に保たなければならないという強いプレッシャーに直面しています。扇島パワーステーションが競争力と採算性の両方を維持していくために、実証済みのGEのAGP技術、DLN2.6+燃焼ソリューション、OpFlex*ソフトウェアの組み合わせこそ、発電所のパフォーマンスと柔軟性、信頼性、可用性を強化するソリューションです。


施設の最新化は、2020年までに国内の発電事業を最大3,000メガワット規模、2020年代に5,000メガワット規模まで拡大することを目標に掲げる東京ガスの『チャレンジ2020ビジョン』に沿ったものです。

GEパワーAPACのプレジデントであるラメッシュ・シンガラムは次のように述べています。「現在、世界各国の当社のお客様は、出力容量と柔軟なソリューションによる熱効率の改善とのバランスを取り、発電所全体の経済性と競争力を長期的に向上させていく必要性に迫られています。当社にはハードウェアとソフトウェアの適切な組み合わせによるソリューションがあり、扇島パワーが環境に配慮しながら安定的に効率よく電力を供給し、日本の家庭に貢献するための支援が行えることを嬉しく思います。今回、日本で初めて9FAGPを導入することで、活発化する日本のエネルギー業界の動きの中で、今後、より多くの発電所のニーズに応え、燃料消費量を削減しながら出力を拡大し、効率や柔軟性を高めていくための道筋を示すことになります」

扇島パワーステーションでは、GEのAGP技術導入において燃焼温度の高温化に伴う耐熱材料の採用、先進の空力性能を備えたタービン動翼の設計、高温部品のシール性向上による冷却空気の最適化等によりガスタービン熱効率を向上して3基のGE 9Fガスタービンのパフォーマンスと信頼性を強化すると同時に、DLN2.6+ソリューションによって排出ガス中の窒素酸化物濃度を低減することを目指します。今回のアップグレードでガスタービン運用の柔軟性も高まり、エネルギー需要の変化に素早く対応して発電所の容量が調整できるようになります。

扇島パワーステーションはより環境に優しいエネルギー源である天然ガスを燃料として電力を供給しており、省エネ性能の高いコンバインドサイクル型のガスタービンを採用しています。2010年3月に1号機、2010年7月に2号機、2016年2月に3号機の運転を開始して、現在の総出力は約1,221メガワットと関東地域の電力を担う主要発電所の1つになっています。今回のアップグレードは各ユニットの定期検査期間に実施され、2019年度末までに全ユニット完了の予定です。

GEがこれまで設置したガスタービンおよび航空機転用型ユニットはGEの4タイプのガスタービンフリートを通じて全世界で7,500基に上り、2010年以降、このうち5大陸39カ国の435基でGEのAGP技術を採用してアップグレードを行っています。GEは今年後半、中東において6BフリートでのAGPの採用を予定しており、5種類目のガスタービンフリートへの導入というマイルストーンを達成することになります。GEのAGPソリューションは、約7ギガワットの出力容量の拡大を含め、世界各国で大きなメリットを実現しています。AGPは年間の発電量を1,940万メガワット近く拡大し、これはおよそ200万世帯分の電力に相当します。

 

GEについて

GEは「デジタル・インダストリアル・カンパニー」です。ネットワーク化され、レスポンスと予知能力に優れた、ソフトウェア融合型の産業機器とソリューションによって各産業の新たな時代を切り拓きます。GEは全組織で知識と経験を共有する取り組み「GE Store」を通じて、テクノロジーのみならずマーケットや仕組み、インテリジェンスを地域や事業部門を超えて活用することで、さらなるイノベーションを推進します。すぐれた技術、サービス、人材とグローバルな事業規模を携え、産業の未来を拓くリーダーとして、GEはお客さまによりよい成果をお届けします。詳しくは http://www.ge.com/jp/  をご覧下さい。

 

 

GEパワーについて

GEパワーは、様々な燃料源による電力供給の支援において高い専門性をもつ発電のグローバルリーダーです。GEパワーは、デジタル発電所、世界最大かつ最も高効率のガスタービン、プラント全体、アップグレード並びにサービスソリューション、データ活用ソフトウェアによって電力業界を変革しています。GEパワーの先進技術とデジタルサービスは電力をより低コストに、より安定的に、よりアクセス可能に、そして持続可能にします。詳しくは http://www.gepower.com/ をご覧下さい。

 

GEパワーサービス事業部について

GEパワーサービス事業部はスイス・バーデンに本拠を置き、GEの顧客企業のプラント資産全体のライフサイクルを通じてワールドクラスのサービスソリューションを提供しています。全世界で2,800を超える顧客企業、90を超す発電装置ブランドの28,000基以上(インストールベース)の発電設備のサポート実績があります。同事業部ではインダストリアル・インターネットを活用し、ソフトウェアやビッグデータ分析によってライフサイクル全体を通じて提供するサービスのパフォーマンスを向上しています。

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* GEの商標は1カ国もしくは複数の国で登録されている可能性があります。

本件に関するお問合せ先

クレアブ株式会社 GEジャパン広報担当: 西川・惠木・渡辺
Email: [email protected]
TEL: 03-5404-0640   FAX: 03-5404-7120


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