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Press Release

GEのパワーコンバージョン事業、可変周波数制御の適用で従来の船舶推進システムの効率性を向上

May 08, 2013

 

  • 燃料消費率(SFC)を最大15%低減
  • 新たなソリューションにおいても、従来技術の利用が可能 - 従来設定・環境の変更を最小限に
  • 技術的リスクを増加させることなく、メンテナンス頻度とコストを削減

 

パリ - 2013 年5月6日 - GEのパワーコンバージョン事業は、5月6日から9日まで米ヒューストンで開催されるオフショア・テクノロジー・カンファレンス(OTC)において、プラットフォーム補給船のエンジン速度を制御することで燃料消費を低減させる新たな電力・推進システムを発表します。この新たなVF-AFE(Variable Frequency Active Front-End : 可変周波数アクティブフロントエンド)電力・推進システムは、従来の動力システム機器上で動作し、必要時にエンジン速度を下げることで燃費を削減すると共に、排出ガスとメンテナンス頻度を低減します。

GEのパワーコンバージョン事業でマリン・ビジネス・リーダーを務めるポール・イングリッシュは、「私たちは既存技術の効率性を高めることで、お客様に貢献します。」と述べています。VF-AFEシステムは、主配電盤ドライブといった従来の電力システム機器上で動作可能なため、操作方法の習得も容易で、オペレーターのトレーニングも最低限で済みます。イングリッシュは、「今日、従来のエンジンは負荷にかかわらず速度が一定です。このためピストンが不必要な高速作動を続けることで、負荷低下時にも必要以上のエネルギーを消費し、これが効率を下げる要因となっていました。VF-AFEは、これらの『失われた』効率性を回復するものです。」と述べています。

補給船のDP(船位保持)モード作動時には、風や波の影響を相殺する役割だけであるため、エンジンの負荷は低下していますが、全てのエンジンは冗長化を提供するため作動を続けています。すなわちこれは、仮にエンジン1基分の動力が失われても、他エンジンからの動力によって船位を維持することができることを意味します。この方式は効果的ではありますが、効率性に欠けると言えます。一方VF-AFEは、全てのエンジンを連結した状態で、エンジン負荷が低下した際にエンジン速度を下げ、出力を最適化することができます。

イングリッシュは、「特定の作動環境を元に、燃料費1トン当たり$900を想定して試算した結果、8MW級動力を搭載した船舶で定格負荷の50%がかかったエンジンを1年間(300日、1日24時間)作動させた場合、燃料費を1年間で最大$30万削減することができます。」と述べています。

エンジンの速度が下がるとエンジンに直結した発電機の周波数は低下します。一方で船舶に搭載される補機は商用周波数で動作するため、低下した周波数を商用周波数に変換する必要があります。これを解決するのがVF-AFEによる周波数変換です。これには新たな投資が必要になりますが、GEでは1年弱でこの導入コストが回収できると見積もっています。

イングリッシュは、「このソリューションはGE独自のものです。当社はお客様が利用されている従来技術を元に何ができるかを検討し、従来技術上でお客様が快適かつより効率的に導入可能なソリューションを設計しました。」と述べています。

VF-AFEには、小型化が施されたGEのパワーコンバージョン事業によるMV3000低圧ドライブが採用されています。イングリッシュは、「この製品は、これまでの経験とお客様の声を活用するGEの姿勢を示す一例です。MV3000のコンパクト化は、同ドライブの設置面積が比較的大きいというお客様の声に応えたものです。繰り返しになりますが、私たちは既存技術を最大限に活用しています。VF-AFEに用いられているMV3000は、既存技術を再パッケージしたものです。」と述べています。

GEがOTCで発表する他の最新技術と同様、VF-AFEシステムもVisorに対応しており、GEエンジニアによる遠隔モニタリングが可能です。イングリッシュは、「当社では、Visorをお客様に直接貢献するメンテナンス目的だけでなく、VF-AFEがもたらすメリットに関する私たちの理解向上にも役立てることで、さらなる製品性能の向上に務めて参ります。」と述べています。

GEでは同社所有の海洋技術センターの1つにVF-AFEデモ機の設置を予定しています。将来的には同施設において顧客にDP操作のシミュレーションを提供し、そのメリットを紹介いたします。

 

GEのパワーコンバージョン事業について
GEのパワーコンバージョン事業は、パワーコンバージョンに関する技術とソリューションを駆使し、よりクリーンで、より高い生産性が求められる今日の産業プロセスの進化を促進する高機能モータやドライブおよび制御技術の設計・供給により世界のエネルギーインフラにおける電化をサポートしています。GEのパワーコンバージョン事業はエネルギー、海洋、石油・ガスなどの特殊分野でお客様とのパートナーシップにより最大限の効率性を可能にするカスタムソリューションと最新技術を提供しています。詳細については、 www.gepowerconversion.com をご参照ください。

GEについて
GEは、世界が直面している困難な課題に取り組む企業です。人材とテクノロジーを最大限活用して、インフラ構築、電力供給、運輸や医療、金融に関わるソリューションを提供しています。日本においてGEは、より安全でクリーンなエネルギーの供給や、急速に進む高齢化に対応する医療サービスなどに取り組んでいます。これらの課題を解決するために、技術革新を進め、ステークホルダーと協働して、日本の再生と持続的な成長を目指しています。エジソンを創始者とするGEは、イマジネーションを大事にするとともに、実行する会社でもあります。課題解決のために行動を起こす、それがGEです。日本におけるGEの活動については、 http://www.ge.com/jp/ をご覧下さい。

GE、Energy Management ビジネスTwitter @GE_EnergyMgmt.

VF-AFE(可変周波数-アクティブフロントエンド)電力・推進システム

写真説明:GE Power Conversion: GEPCPR157
プラットフォーム補給船のエンジン速度を最適化することで燃料消費率を最大15%削減するGEのVF-AFE(可変周波数-アクティブフロントエンド)電力・推進システム

 

日本GE コーポレート・コミュニケーション本部 小池


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