GEヘルスケア・ジャパン、腹部領域におけるIVR(カテーテル治療)を支援する 2つの革新的な自動化・シミュレーションソリューションを販売開始

医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー、GEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、代表取締役社長兼CEO:多田 荘一郎、以下GEヘルスケア)は、腹部領域における低侵襲なカテーテル治療 (インターベンショナル・ラジオロジー:以下IVR)への新たなサポート機能として、X線血管撮影装置(アンギオグラフィ)用アプリケーション「Liver ASSIST V.I.(リバーアシスト ブイアイ」およびマルチモダリティソリューション 「INTERACT Active Tracker(インタラクト アクティブ トラッカー)」を、4月11日より販売開始します。

 

がん治療においては、患者の高齢化や負担軽減、QOL向上の観点から、低侵襲な治療法であるIVRへの注目が高まっています。肝臓がんに対するIVRである肝動脈化学塞栓療法(以下、TACE)においては、IVR医は複雑に走行する肝臓がんの栄養血管の検出、健康な組織を避けながら病変肝組織のみを超選択的に塞栓するための的確なポイントの位置の判断など、様々な課題に直面しています。

 

塞栓術のプロセス簡素化とより的確な治療戦略立案をサポートする、新次元のリアルタイムシミュレーションサポートLiver ASSIST V.I.
新しいアプリケーションであるLiver ASSIST V.I.(V.I.は「Virtual Injection」の略)は、全世界のIVR医からの情報提供を元に、GE独自の新しいデジタルプラットフォーム「Edison*」で開発された技術です。IVR医がより確信を持って塞栓すべきポイントを選択するために必要な、複数回にわたる煩雑な作業を自動で行うことで効率化し、さらに塞栓ポイントを確認するために追加せざるを得ない撮影の代わりにシンプルなシミュレーションツールを提供します。Liver ASSIST V.I.は、GE独自の3D画像(コーンビーム CT=CBCT)からの肝臓領域での解剖学的データを用いることで、骨と血管を分離した画像の表示や、栄養血管の分析・特定など、従来手作業で行っていた煩雑な作業を行うことなしに、ワンクリックで瞬時に塞栓術のプランニングに必要な画像が提供されるため、臨床医が最良の治療戦略を決定するのに役立ちます。

 

Liver ASSIST V.I.を使うことにより、以下のような効果が期待できます。

  • 栄養血管特定の感度が97%へ到達*2abc
  • 肝臓がんの奏効率が68%までアップ(DSAだけだと36%との論文あり)*3
  • TACEの治療時間が11%短縮*2d

 

グスタフ・ルッシーがんセンター(フランス、グラン・パリ)のIVR医、ティエリ・ド・バール医師は、以下のように述べています。
「Virtual Injectionは、CBCTデータの検討・分析に費やす時間を削減するとともに、カテーテルの先端を位置づけるべき場所をより正確に決定するのに役立ちます。それはつまり、より良い腫瘍塞栓治療が期待できるということになります。」
また、慶應義塾大学病院 放射線診断科 中塚 誠之 先生は以下のように述べています。
「Virtual Injectionを用いた症例の治療において、想像以上にスムーズに塞栓ルートのシミュレーションができました。また肝臓以外からの栄養血管の想定にも効果的に活用でき、TACE治療において、大きくサポートできるアプリケーションになると期待しています。」

 

治療精度向上と被ばく低減を支援するマルチモダリティフュージョン機能、INTERACT Active Tracker
イメージ画像:INTERACT Active Tracker でフュージョンされた画像(超音波装置モニター上)GEヘルスケアでは、より複雑化する治療の一つのソリューションとして、X線血管撮影装置と他の診断装置とのマルチモダリティソリューション (“INTERACT”)に力をいれています。この度提供を開始するINTERACT Active Tracker は、超音波装置とのマルチモダリティソリューションです。同機能を使うことで取得した3D画像を、AW上で複数モダリティによる術前画像と簡単かつ自動的にフュージョン(合成)できます。それにより、カテーテル室における低侵襲治療をより安全に緻密にサポートすることを目指します。

 

治療対象の患部の位置情報の元となるomniTRAX(オムニトラックス。トラッカーと呼ばれるセンサー)を皮膚面にセットし、3D(以下CBCT)画像を撮影することで、超音波画像とCBCT画像を自動的にフュージョンできます*。さらにこのCBCT画像と術前に撮影されたCT、MRやPET等の複数モダリティの画像も、CBCT画像を基準に自動で簡単にフュージョンすることができます。

 

* The omniTRAXTM Active Patient Tracker は、CBCT回転撮影時の一部の回転データか、CBCT画像事体に4つのメタルビーズが含まれることにより、活用可能です。

 

肝臓がん治療法の一つであるアブレーション(灼却術)において、35%以上のケース*4でCBCT画像の視野内にトラッカーが入りきらず、超音波画像とCBCT画像の自動フュージョンができないことが従来の課題でした。このActive Trackerを使用すると、トラッカーがCBCT視野外に位置していても自動的にフュージョンが行えるようになり、CBCTデータからの解剖学的情報の提供による低侵襲治療(超音波ガイド下治療)の実現、および被ばく低減への寄与が期待できます。

  • 両ソリューションは、GEヘルスケアのX線血管撮影装置、IGSシリーズおよび、ワークステーションAW VS7以上でご使用いただけます。
  • Liver ASSIST V.I.ソリューションには、独立して使用できるHepatic VCARとFlightPlan For Liverが含まれています。また、このソリューションには、Volume ViewerとVolume Viewer Innovaを備えたAWワークステーションも必要となります。これらのアプリケーションは別個に販売されます。

 

* Edisonプラットフォーム:
イメージ画像:Edisonプラットフォーム“Edison”は、GEヘルスケアのインテリジェントな製品やサービスの総合的なブランドであり、プラットフォーム(Edison Platform)を使用して開発されたアプリケーション(Edison Applications)とスマートな機器・装置(Edison Smart Devices)で構成されます。このプラットフォームはGEヘルスケアの社内開発者だけでなくバイオテクノロジーとヘルスケアの戦略的パートナーにも提供され、両者によるAIアルゴリズムを含めたインテリジェントなアプリケーションのデザイン・開発・管理、そしてそれらアプリケーションの配布、アクセス環境の提供を担います。

 

*1. Johnson P. Non-surgical treatment of hepatocellular carcinoma. HPB, 2005; 7: 50–55
*2. The above Liver ASSIST V.I. performances aspects reflect the results of four published journal articles conducted by using a previous version of FlightPlan for Liver software (b,c,d) or its prototypes (a) for the validation and they do not necessarily represent individual performance of FlightPlan for Liver:
 a. Computed Analysis of Three-Dimensional Cone-Beam Computed Tomography Angiography for Determination of Tumor-Feeding Vessels During Chemoembolization of Liver Tumor: A Pilot Study – Deschamps et al. Cardiovasc Intervent Radiol. 2010.
 b. Tracking Navigation Imaging of Transcatheter Arterial Chemoembolization for Hepatocellular Carcinoma Using Three-Dimensional Cone-Beam CT Angiography –Minami et al. Liver Cancer. 2014
 c. Clinical utility and limitations of tumor-feeder detection software for liver cancer embolization. Iwazawa et al. European Journal of Radiology. 2013.
 d. Comparison of the Number of Image Acquisitions and Procedural Time Required for Transarterial Chemoembolization of Hepatocellular Carcinoma with and without Tumor-Feeder Detection Software – Iwazawa et al. Radiology Research and Practice. 2013.
*3. Hepatic Arterial Embolization Using Cone Beam CT with Tumor Feeding Vessel Detection
Software: Impact on Hepatocellular Carcinoma Response - Cornelis et al. Cardiovasc. Intervent. Radiol. 2017. Using previous version of FlightPlan for Liver.
*4. Based on quantitative assessment of 65 patients.

 

その他、本資料に記載された装置の製品名/薬事販売名/医療機器認証番号は以下の通り:
製品概要(一覧)

 

GEヘルスケア・ジャパンについて
GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、GEヘルスケアの中核拠点の1つとして1982年に創設されました。予防から診断、治療、経過観察・予後管理までをカバーする「プレシジョン・ヘルス」の実現を目指し、インテリジェント機器やデータ分析、ソフトウェア、サービス等を提供しています。国内に研究・開発、製造から販売、サービス部門までを持ち、日本のお客様のニーズにお応えしつつ、日本が直面する医療課題の解決に取り組んでいます。日本における社員数は約2,000名、本社および60カ所の事業拠点があります(2019年4月1日現在)。ホームページアドレスはwww.gehealthcare.co.jp(ライフサイエンス統括本部:www.gelifesciences.co.jp)。

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